越前福井藩主へお納めしていた桐箱入りの「越前仕立て汐うに」を、お歳暮の贈り物にお使いくださいませ

 

越前仕立て汐うには200年前から福井に在る、贅沢なウニの一品です。

手作業で、塩だけで凝縮していくその作りはとてもシンプルで繊細。

 

実は、この越前仕立て汐うには、200年の歴史の中で今が一番美味しいものになっております。

 

【美味しさと食べ方】

通常汐うにはバフンウニの生ウニの部分(生殖巣)に塩をふりかけ、水分を抜き作られます。

天たつではその汐うにを時間をかけ熟成をさせます。

しかもバフンウニはとれる浜により味が全く違うため、それぞれのウニにあった熟成期間を決め、最後に熟成されたそれらの汐うにを練り合わせて天たつの汐うには完成します。

 

熟成期間は長いもので1年から3年ほどで、短いものですと塩をふりかけて数日で練り合わせます。

甘味の濃くて磯の香りのマイルドなウニ、味が濃く磯の香りも濃厚なウニ、どちらもマイルドなウニ、など全く味の異なるバフンウニをそれぞれの特徴に合わせて熟成期間と塩の加減を決め、練り合わせる配合の比率を決め、練り込みブレンドします。

 

バフンウニの特徴やどうすれば汐うには美味しくなるかを、天たつは200年間考えてきた結果が今の汐うになのです。

 

【価格の秘密】

お客様から「天たつの汐うにはなぜそんなに値段が高いのか?」と聞かれることが有ります。

価格の理由はかけている手間とお金です。

汐うにを1年以上寝かせて熟成させるということは、何年も先のぶんまでバフンウニを仕入れて寝かしておく必要があり、その分コストがかかります。

またバフンウニの味の特徴に合わせて塩加減や熟成期間を決めていくため、一つ一つのウニを吟味し、味を見定めながら作るため作業は至極繊細です。

一つ一つの作業を丁寧に吟味し、手間と時間とお金をかけて汐うにを仕上げていき、結果美味しい汐うにを一年中通してお客様にご提供しております。

 

【越前仕立て汐うにの由来】

越前仕立て汐うには旧越前福井藩主 松平治好公より天たつ三代目(現在は11代目)当主天野五平衛が「戦争に持ち歩ける保存食をつくるように」という命令をいただき、お殿様に食べて頂く品である以上手間暇を惜しまずただ美味しいものを作らねばいけないという使命のもと作られた品でございます。

 

以来、越前福井藩の浜の漁師や海女たちの年貢として作られ、天たつ(当時は天王屋)が一手に汐雲丹を集めお城に納め、越前福井藩主松平家から徳川将軍家、他藩の大名家、宮家への贈り物として使われてきました。

 

時の徳川幕府将軍より「越前の汐うに、長崎のからすみ、知多のこのわた、は他に類のない美味であるため、日本三大珍味である」という名誉を頂いたそうです。

 

江戸の当時、天たつ(当時は天王屋)からお城に納める際にはかならず桐箱に入れて汐うにをお持ちしていました。

今でもその流れをくみギフトパケージに桐箱を用いています。

大切な方、目上の方への贈り物には200年前と同様に桐箱に汐うにをお詰めし、ご利用頂けたら嬉しく存じます。